このカテゴリーでは、実際の就職・転職者のインタビューと合わせて、現場監督が同業他社へ転職することのメリットデメリットを説明します。
実際に現場監督で活躍している方はどのようにキャリアを築いているのでしょうか。 建設業界に特化した人材派遣サービスの「テクノプロ・コンストラクション」へ仕事の魅力を伺いました。
未経験で入社しても、必要な研修を受講したあとはすぐに、現場に派遣されて働けることは大きな魅力だと思います。
テクノプロ・コンストラクションは、大規模な派遣会社なので建設会社と強いパートナーシップがあり、業務も豊富にあるため、仕事がなくなる心配はほとんどないでしょう。
テクノプロ・コンストラクションには多くの現場監督がいる分、女性も多くてありがたいですね。職人さんは優しくて、話し方も丁寧な人が多いので、仕事が進みやすいです。
もし人間関係のトラブルがあったときでもすぐに支店の担当者に報告や相談ができるので、働きやすい環境が整っていると感じています。
現場で職人さんや、関係者などを自分が取りまとめていることは、ある意味現場の中心的な役割を果たしているということでもあり、責任感とやりがいを感じています。
これから先、一つのビルや建築物が完成したら、更なる達成感が得られると思い、楽しみですね。
自分が担当したプロジェクトが形に残るため、大きな達成感があります。銀座シックスの施工管理にも関ったことがあり、誰もが知っているような有名な大規模プロジェクトを担当した実績になります。
昇給や賞与の制度も充実していて、自分の実績が公正に評価されるので、日々のモチベーションにもなっています。派遣先会社から社長賞をいただいた時は、とても感動しました。
建設業界の特性も踏まえて、まずは現場監督が同業他社へ転職することのメリットを整理してみましょう。
今勤めている建設会社より、業界内で上位に位置する建設会社へ転職することによって、年収アップが期待できます。
建設業界では、業界トップクラスの企業がちょっと下位に位置する企業から中途採用しているケースが珍しくありません。
もちろん、これまでのキャリアが評価に値するものであることは前提条件となりますが、自社とは違うノウハウや経験に価値を感じている会社があります。
特に若い世代では大手企業であっても人手不足は問題化しているので、即戦力の人材であれば、好待遇での転職も期待できるというわけです。
請け負う工事の内容や規模が近しい同業他社へ転職すれば、基本的には前職のスキルがそのまま活かせます。
もちろん、企業特性という面もありますが、建設業で同じようなプロジェクトを請け負っている場合、仕事の進め方のベースは同じ。
転職するにしても、慣れるまでの期間はあまりかからないでしょう。
もちろん、現場監督として同業他社へ転職することにはデメリットもあります。
現場監督という職種だとあまり多くはないと思いますが、同業他社への転職では、ライバル企業の情報やノウハウを得るために中途採用するというケースがなくはありません。
実際に転職してみると、情報提供を求められるわりに待遇は今ひとつ。
結果的に転職に失敗するというケースもあり得ます。
ライバル企業への内定をもらって、今の勤め先に退職を申し出る際、転職先を知られてしまうとトラブルとなるケースがあります。
嫌がらせを受けたり、退職届けを受理しないなど妨害されることもあります。
自分のキャリアを活かしてより好待遇の企業に転職する、そのこと自体は当たり前。
ただし、それがライバルとなる同業他社の場合、予め注意しておくべき点があります。
企業によっては就業規則で一定期間同業他社への転職を禁じているケースがあります。
自社の技術やノウハウなどの流出を考えれば当然で、就業規則違反であることがわかってしまうと、退職金を受け取れなくなったり、損害賠償請求を起こされるリスクがあります。
転職先企業としては、前職のライバル企業に関する情報を求められるでしょう。
しかし、機密情報を漏らしてしまうとトラブルになることもあります。
プロとして守秘義務を守るのもビジネスマナーの基本です。
取材協力会社
株式会社テクノプロ・コンストラクション
スーパーゼネコンをはじめとした、建設業界大手を中心に、質の高い技術を提供できる人材を派遣している、テクノプロ・コンストラクション。
2000名近い技術者のうち、未経験者からベテランまで幅広いメンバーが在籍しています。誰もが知っている有名なビルや施設など、数多くの優秀な建設技術者たちが活躍中です。 施工管理や建築について学べる1ヵ月の研修や、先輩担当者のフォロー・サポート体制が充実しているため、未経験で不安なかたもすぐに現場監督になれる環境が整っています。