長谷工コーポレーションの歴史は80年前に遡ります。1937(昭和12)年2月にて兵庫県尼崎市に個人経営「長谷川工務店」として誕生しました。創業者である長谷川武彦は当時弱冠23歳であり、自ら自転車に乗って注文を取りに回るという日々を過ごしていたそうです。
戦後である1946(昭和21)年に兵庫県姫路市で株式会社長谷川工務店を設立。以後、学校建築や社宅建築などを手掛けるようになり、本格的に建設業とビル経営の2本立て経営に舵を切りましたが、昭和40年代ごろから不況に陥り、マンション事業への転身を計りました。
その後、事業多角化を行うなどしてきましたが、一貫してマンション事業を続けてきました。日本のマンションストックの約1割ほどのマンション施工を経た長谷工は、マンションのスタンダードを築き上げてきたと言っても過言ではないでしょう。
マンションの施工はデベロッパーが事業計画を立てる、その計画に対して建設会社が入札、請負うという手法が一般的です。しかし、長谷工コーポレーションは独自で土地情報を仕入れプランを作成。デベロッパーに対して提案営業を行うという受注方式となっています。
「特命受注方式」と呼ばれるこのスタイルは、分譲事業をする上で最も困難とされる「用地仕入れ」をスキーム内に組み込まれているため、不動産開発を本業としない異業種の得意先を多く獲得することができました。今では「大量で大規模なマンションと言えば長谷工」というブランドイメージを確立しています。
長谷工コーポレーションは、用地の情報収集や取得、事業計画の立案と提案、販売や管理・修繕に至るまで、マンション事業における全ての機能をグループ内に集約しており、建設を請け負う「ゼネコン」だけではなく、都市計画や街づくりなどの開発段階から関わる「デベロッパー」でもあるのです。
マンションはビルや商業施設などとは異なり、人々の生活基盤づくりが求められます。数ある建造物の中でもかなり精度の高いものづくりが必要とされる存在です。
長谷工コーポレーションはは設計部門、建設部門、技術推進部門に加え、200社以上の協力会社からなる建栄会が一枚岩となってマンションづくりに取り組んでいます。四半世紀にもわたる固い絆で結ばれたこの「四位一体」体勢により、他社にはないような品質管理体制が可能となっています。
長谷工コーポレーションでは、BIM(Building Information Modeling)を積極的に活用しています。BIMとは、コンピューター上で3次元化した建物モデルを構築するといった先進の設計手法のことです。
建物の形状や空間構成、部材の数量・材質・仕様などの属性データも含まれているため、設計段階だけではなく、営業時にも販売それらを立体的に確認することができます。
長谷工と聞けば、思い描くのはやはりマンションです。1969年から2019年10月現在までに手がけたマンション施工の累計実績647,194戸にものぼります。一方で、商業施設やホテル、公務員宿舎など、マンション以外の建設にも手広く着手しています。
2018年3月には、長谷工テクニカルセンターを竣工。建物の長寿命化や耐震性強化、二酸化炭素削減といった環境問題など、集合住宅に関する様々な性能実験や研究開発に取り組んでいます。また、同施設には長谷工マンションミュージアムも併設されており、施工現場のVR体験や、将来の住まいのカタチ提案など、最新技術を用いた展示コーナーも設置しています。
社名:株式会社 長谷工コーポレーション
代表者:代表取締役社長 池上 一夫 (いけがみ かずお)
本社所在地:〒105-8507 東京都港区芝二丁目32番1号
創業:昭和12年(1937年)2月11日
設立:昭和21年(1946年)8月22日
資本金:575億円(2022年6月30日現在)
普通株式発行済株式数:300,794,397株(2022年6月30日現在)
従業員数:2,510人(2022年6月30日現在)
主要営業種目:建設事業、不動産事業、エンジニアリング事業
事業所(支店等):関西、横浜支店、名古屋支店、京都支店、九州・沖縄事業部、中四国不動産営業部、技術研究所(東京都多摩市)、ベトナム駐在員事務所
免許・許可番号
主要取引銀行:りそな銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行
主な加盟団体:(一社)日本経済団体連合会、(一社)日本建設業連合会、(一社)不動産協会、(一社)不動産流通経営協会、 (一社)新都市ハウジング協会、(一社)マンションリフォーム推進協議会、(一社)第二種金融商品取引業協会
株式 :東京証券取引所プライム市場 証券コード1808
監査法人:EY新日本有限責任監査法人
長谷工コーポレーションの現場は、上下関係に厳しいことで知られています。現場では職方を前にし、自分の意見を出しづらい場面に出会すかもしれませんが、そのような状況下においても、自分の軸を持ってぶれない判断ができるかどうかが仕事の良し悪しを決めるポイントとなります。
現場を取り仕切る上では課題に直面する機会も多くありますが、解決のために自ら工夫し、知恵を出すことができるという能力も必要となります。また、手を挙げればチャレンジを認めてもらえる風潮もあるため、高い目標や経験のないことに前向きに対して積極的に取り組む姿勢を持った人材が求められています
「New Born HASEKO jump up plan」と釘打たれたこの計画は、長谷工コーポレーションの企業理念の「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する」を具現化するためのプロジェクトです。
人口減少、少子高齢化、災害対策、環境配慮・省エネルギー化の促進、コミュニティ形成など、日本が抱える社会問題と課題に対し、マンション建設を基軸とした建設関連事業と管理やリフォーム・大規模修繕などのサービス関連事業の両方に軸足をおく経営を、6年の歳月をかけて確立することを目指しています。
大手製紙会社の工場(後に倉庫)のあった約4.3haの土地に、長谷工の技術を凝縮し、「1つの街」を作り上げるというプロジェクトです。
敷地内には、分譲マンション、認可保育施設、賃貸マンション、有料老人ホーム、学童保育施設、複合商業施設が集結する予定で、子供からシニアまで、ここで暮らす人々にとって快適な街となるよう、「住」「商」「育」の大規模複合開発が進められています。
8:00 | 朝礼 内装工事の管理(工事に入る業者の手配・資材の搬入の調整、図面と現場の差異確認) |
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12:00 | 昼食 |
13:00 | 所員打ち合わせ(今後の作業内容についての打ち合わせ、クローラーやコンクリート打設時のポンプ車など重機配置の確認) |
13:30 | 内装工事の管理(工事に入る業者の手配・資材の搬入の調整、図面と現場の差異確認) |
17:00 | 検査書類作成、工事管理の書類作成、写真整理、資材の発注など |
毎日マンションができ上がっていく様子を目の当たりにしているため、完成後の足場解体に立ち会った時には、何とも言い難い感動に包まれます。着工から竣工まで1つの現場をやり切った達成感と、お客さまへお引き渡しした際に心から喜んでいただいている様子が、次も頑張ろうと私を奮い立たせます。
施工の品質は段取り次第と言っても過言ではあり、しっかりと段取りができたと実感できた時は喜びを感じます。トラブルや遅延などなくマンションが完成し、お客さまである事業主に無事に引き渡しができた時、「やってよかった」という気持ちで一派にになります。何もなかった土地に、自分が手がけた真新しいマンションが美しくそびえ立つ。その姿を目にすると、満足していただけるものができたという達成感が毎回こみ上げてきます。
作業が困難で大変だと分かっている場合であっても、現場を潤滑にするために職方に作業をしてもらわなければならない状況があります。鳶工の作業を調整し優先順位を付けて作業してもらう必要がある場合などもありますが、うまく指示できなければ職方は動いてくれません。自分なりにどうすれば動いてくれるのかと考える時に、成長の必要性を感じます。また、自分が計画した足場の図面を指示することで職方が動いてくれ、計画通りの足場ができたときに大きな達成感を感じます。所員全員で今後の工程について打ち合わせをし、意見を出し合いながらチーム一丸となって仕事を進めることも醍醐味の1つだと思います。
働きがい: 若い時から仕事をがんがん任せてもらえる環境だと思います。 仕事を自分からどんどんやりたい、早く成長したいという人にとっては良い環境だと思います。
成長・キャリア開発: 成長という意味ではその気さえあれば成長できる社風だと思います。 一級建築士の取得については、全面的にサポートしてもらえる体制が整っている企業だと思います。 学科試験の1週間前には丸々勉強期間がもらえますし、製図試験の前にも2週間の勉強期間をもらえます。 また、独自で大手資格学校の講師を呼んで追加の課題をしてくれます。 ゼネコンでここまでしてもらえるところは他にはなかなかないと思います。
引用元:OpenWork(https://www.vorkers.com/company.php?m_id=a0910000000FqfG)
工事の段取りにおいては想定通りにいかないことが多々あります。そうなってしまうと職方さんの仕事をストップさせてしまうことになってしまうため、責任重大です。また、工程が1つ変更になっただけでも段取りを大幅に調整する必要があるため、気を抜くことのできない仕事だと言えます。逆に、事前の段取りの通りに工事が順調に進み、無事終わった時にはこの上ない達成感を感じます。マンションが完成した時は、全ての工事を見てきた分喜びを感じ、同時にこの仕事のやりがいの大きさを実感することができます。
意匠設計が考えた全体プランに沿って構造、設備などの各設計者がそれぞれ設計していきます。意見を交わし、協力し合いながら考えて形にしていく。この試行錯誤の連続が苦しいのですが、解決していく過程そのものには設計者としてやりがいも感じます。
意匠設計のデザイン意図やこだわりを理解したうえで、設備をいかに納めていくかが重要であると感じています。ただし実際には知識不足を痛感する場面も多く、上司、先輩社員にアドバイスを仰ぐ毎日です。それでも、実際に自分が関わった物件が竣工し、カタチになった時はとても感動します。
設備設計者の仕事は自身の設計した通りに建物が出来上がるので、責任が大きいの特徴です。また、設備設計の良し悪しが現場の工事管理にも影響。品質の高いマンションを提供するためバランスのとれた計画を考え、設備設計に反映させることが重要です。
責任は重いのですが、その分やりがいも感じます。入念に検討を行った設備が、想定通りできあがっているのを竣工時に目の当たりにするのは何物にも変えがたい喜びです。
長谷工コーポレーションは、長谷工独自の「特命受注方式」により用地の仕入れから手配するため、スピーディーで大規模な建設を得意としています。
デベロッパーでありゼネコンでもあることから、様々な部門との連携が必要ですが、皆一丸となって進めていくスタイルは大きな達成感をもたらします。自らに課せられた責任や役割も自覚できるため、やりがいは十二分にあると言えるでしょう。