画像引用元:ピーエス三菱公式HP
http://www.psmic.co.jp/
ピーエス三菱の特徴と言えば、何と言ってもPC(プレストレストコンクリート)技術とPCa技術(プレキャストコンクリート技術)。PC技術は、コンクリート構造物に優れた耐久性、耐震性、高強度性を持っており、材料の省資源化を実現することが可能。一方、PCa技術は、工場生産による高品質化をはじめ、現場工事の省力化、短工期化を実現できる、少子高齢化や環境問題には不可欠な技術として国内外から注目を集めています。これらの技術を最大限活用し、土木や建築分野を始めとした様々な分野に応用しているのがポイントです。
こちらの会社を支える柱の事業の1つが土木事業。最近では橋梁に関連するものが注目を集めています。例えば、大規模橋梁工事の省力化を推進する架設工法として知られるプレキャストセグメント橋は、橋梁本体をプレキャストセグメント部材に分割して製作し、現地で架設・接合して一体化する工法で、部材製作と架設を並行して進めることにより、大規模工事における省力化と工程短縮を図ることが可能。沖縄県の伊良部大橋では、46径間(3120m)で採用されています。また、橋脚周囲にプレキャストパネルを建て込み、連続的にPC鋼材をらせん状に配置して、プレストレスを導入する橋脚の耐震補強工法であるPCコンファインド工法もこちらの会社の優れた技術の1つ。高い降伏点を有するPC鋼材を拘束鋼材とすることにより、曲げ耐力とじん性の向上が図られ、東日本大震災の被災地域でも、本工法の健全性が確認されています。
こちらの会社の技術力の高さは国内だけでなく、海外にまで知れ渡り、活躍の場を国外にまで広げています。2010年にアメリカで完成したコロラドリバー橋は、アーチスパンが323mもある北米最大の鋼コンクリート複合アーチ橋で、歴史的構造物であるフーバーダムの眼前に建設。施工している最中からも全米で注目されるなど話題性の高い工事として有名です。また、シンガポールを走る鉄道「MRT」の東西線で、東ジュロン地区を通過する高架橋を建設。単純PC箱桁橋で、地上でプレキャスト桁を制作し、特殊な架設機械で架設しました。
プレストレストコンクリートの建設を専門に扱っていた建設会社の「ピーエス」と、三菱グループで唯一のゼネコンであった「三菱建設」が2002年に合併してできたこちらの会社は、それぞれの会社の特徴を活かし、今でも橋梁に関する事業をメインとするプレストレストコンクリート関連の受注が多いのが特徴です。
会社名:株式会社ピーエス三菱
所在地:東京都中央区晴海二丁目5番24号 晴海センタービル3階
電話:03-6385-9111
こちらの会社は、大規模な橋梁工事などが多く、関わる業者の数も少なくありません。そのため、それぞれの業者が滞ることなく作業が進められるよう調整をすることが現場監督には求められ、しっかりとコミュニケーションを図れる人材が必要です。また、海外での自j業も多いため、ワールドワイドな目線を持っていることや海外での仕事にも積極的に取り組むことができるかどうかも重要なポイントとなります。
私は、施工管理担当として、主に建物を建てる際に必要な鉄筋の本数や納まり具合を確認するために必要となる「配筋写真」の撮影と管理を任されています。仕事をしていて楽しいのは、多くの人とコミュニケーションを取ることができるというところ。人と話すのが好きで、現場に出ると親ぐらい歳が離れているベテランの職人さんや10代の若い人たちまで、多くの人とコミュニケーションを図りながら1つの構造物を作り上げるというところに魅力を感じます。まだ入社したばかりですが、仕事を覚えていくにつれて少しずつ達成感ややりがいを実感できるはず。そのためにも、早く一人前の技術者になりたいと考えています。
工程の打ち合わせ、資材の発注、図面チェックなどを行うのが私の仕事。入社する前までは、自分自身で型枠を組んだり、鉄筋を組んだりと一から十まで作業をするものだと思っていました。ところが実際は、各専門の協力業者の方が型枠や鉄筋、足場などを組み、私自身は、施工現場が工程通り・図面通りに進めるために調整する担当。つまり協力業者の仕事がスムーズに進むように管理するのがメインの仕事であり、入社当所はそういったところにギャップを感じました。最初は工具や部材の名前が分からない状況の中、1つひとつ勉強していくというのはとても大変でしたが、少しずつ仕事を覚えていき、最後に引き渡しをした時の達成感は何にも代えられません。