渋谷ヒカリエの開発プロジェクトなど、渋谷駅周辺において大規模な開発プロジェクトを行っている東急建設。東急グループに属するゼネコンという特徴を活かし、東急沿線という事業地盤を中心に都市開発を行っています。特に渋谷のランドマークとなる建造物を数多く手がけ、現在進行中の渋谷再開発プロジェクトにも関わっています。
また、ゼネコンでは珍しく、ビル建設以外にも地域全体を開発することができるのも東急建設の特徴で、原宿、表参道、青山、代官山、恵比寿など、渋谷駅周辺に点在する街の回遊性を高めるといった広域な再開発もおこなっています。
渋谷109、文化村、キューフロント、渋谷ヒカリエなど、日本を代表する美しいランドマークを数多く建設するプロジェクトで得た技術力やノウハウは、海外での事業にも活かされています。
例えば、タイの地下鉄やフィリピンの空港など、東南アジアのインフラ整備を中心にビッグプロジェクトを展開中。海外からの旅行者に「日本で一番訪れたい街」っと言われることの多い渋谷の開発を中心に培われた高度な技術とヒューマンスキルの高さで信頼を得ているそうです。
東急建設は、1978年に作られたサンシャイン60や渋谷ヒカリエなど、都心部の高層ビル工事を得意としています。しかし、例えば渋谷ヒカリエなどでは、工事期間中でも1日に5万人の通行人が行き交う上空で高層ビルを建築するという難工事です。
そのため工事を可能にする独自の工法だけでなく、繊細な安全管理も求められたといいます。それでも東急建設は渋谷の新たなランドマークとなる、このプロジェクトにおいても「美しさ」追求し、完成時の渋谷ヒカリエはグッドデザイン賞を受賞しています。
1959年に設立された東急建設は、渋谷109、Bunkamura(文化村)、スクランブル交差点の顔ともいえるQFRONT(キューフロント)、渋谷マークシティなど、渋谷に行ったことが無い人でも、テレビや雑誌などでお馴染みの、こうした渋谷を代表する建物を数多く施工しています。
現在進行中の渋谷再開発プロジェクトでも、新しい渋谷のランドマークとなる駅ビル建設や東京メトロ銀座線渋谷駅の改良など、数多くのプロジェクトを展開しています。
東急建設株式会社
所在地:東京都渋谷区渋谷1-16-14 渋谷地下鉄ビル
東急建設では、「東急クオリティ」を維持するため、実績や資格だけでなく、集団統率力や卓越した技術など、高いヒューマンスキルを持った人材を募集しています。
会社の公式ホームページには、東急建設で現在活躍中の社員紹介があり設計、土木、建築などの分野別に紹介されています。そこでも紹介されているのは、サブコンで現場を経験してきた話や、長年、他社で施工管理業務に携わってきたという話です。
そのため、いきなり未経験での転職は難しく、まずは東急建設に人材の派遣を行っているテクノプロ・コンストラクションのような人材派遣会社で実績を積む事をおすすめします。
1,290日に及ぶ工期で東急建設が考えたのが、正確な工事はもちろんのこと、技術の伝承。これだけ大掛かりな建設工事は東急建設といえどもなかなかありません。多くの社員が動員されることから、若手にも積極的に経験してもらいたいとの狙いを潜ませました。
支持を出して若手に動いてもらうのではなく、若手に丸ごと任せることで責任感をと考えました。もちろんしっかりとしたサポート体制を用意しているのは言うまでもありません。成功はもちろんのこと、プラスアルファとして若手にも経験してもらいたいとの願いを込めた、東急建設としても将来がかかったプロジェクトでした。
クライアント受注が多い東急建設ですが、こちらのプロジェクトは規格から設計までトータルで請け負いました。1~2階が商業フロア、3階から15階が分譲マンションという大規模なプロジェクトは、東急建設としても珍しいもの。
そこで東急建設では、「新しいステージへの一歩」と位置付けました。
現場は首都高の高架が伸び、国道に隣接。さらには1日5,000人以上の歩行者が行き交うとあってリスクもある立地。その中で一番気を使ったのは飛散物とのこと。わずかな飛散物でさえ大惨事に繋がりかねない立地だからこそ、安全管理を徹底したとのこと。
3階から15階の分譲部分に関してはほぼ同じ形状になることから、工場で組み立てたユニットを現場で取り付けるなど作業を効率化。簡略化とトラブル防止の二重のメリットをもたらす手法は、これからを担う東急建設の若手たちにとっても大きな経験となったようです。
「継ぎ足し」の繰り返しの渋谷駅を、さらに改修とのことで当初からハードルの高い工事になることが予想されていました。さらには渋谷駅の利用者数の多さ。終電から始発までのおよそ3時間しか工事できないなど、限られた条件の中での厳しい作業となりました。
このような大掛かりな現場では失敗が許されない中で会社の将来を考えると、これ以上ない貴重な現場でもありました。
そこで東急建設ではサブの担当者に入社3年目の若手を起用。会社の将来をとの理念の元、万全の体制で若手に「任せる」姿勢も見せました。
プロジェクトの終了は2025年。その間にメンバーも入れ替わりますが、入れ替わってもスムーズに仕事をこなせるよう、記録での引継ぎ体制を万全のものにしています。