公共性が高く、生活基盤となる施設の建設を表しています。 市民のための工学を指していて、ミリタリーエンジニア(軍事工学)と対をなす言葉です。 主に、道路網やそれに伴う橋の設計、水道、公共建築や鉄道、空港、環境エネルギーなどが対象となります。
鉄道の運搬をスムーズにすることで、奥地の農作物が行き届くようになり、生産性向上のための生活基盤の設計に役立つ。 また、郵便機能も向上し、情報やコミュニケーション基盤を構築することにも役立っています。
依頼元は、NEXCOや国交省など、公的な事業が多く、インフラや高速道路、トンネル工事、油送工事、道路工事、鉄道軌道工事、区画整理工事、道路・団地等造成工事など、広きにわたって、我々の生活を支えています。 こういった大規模な工事を取りまとめ、期間内に工事が完了できるように工事計画を立て、作業が安全にスムーズに進行するように監督することが求められます。
インフラと略され使われることがほとんどですが、元々はインフラストラクチャーという言葉で、「下部構造」という意味を持ちます。 このことから、産業や生活基盤として整備される施設を指すようになり、道路や鉄道、水道、送電網や港湾、ダムを意味にします。 公共事業を推進するためにシビルエンジニアは存在し、生活を豊かにするための仕事を行います。
シビルエンジニアの仕事事例を見て、どのような仕事内容なのか、どういった部分で社会に貢献しているのかを知ることで、より業務のイメージやビジョンが明確になります。
画像引用元:テクノプロコンストラクション公式HP
シビルエンジニアは主に、橋やダムといった公共建築と造成工事などを支える仕事。人々が何気なく歩いている橋や生活に不可欠なダムなど、普段の生活の中にシビルエンジニアの仕事は反映されています。
社会に貢献したい、と口々に言っても、いまいち社会に貢献する、という抽象的な言葉はイメージしづらいもの。
その点、シビルエンジニアの仕事は、働いた成果が建築物として残り、交通を便利にしたり、生活を豊かにしたり、そのまま社会全体への影響を与える仕事だといえます。
プロフェッショナルの仕事として、公共性の高い業務に携わることができるため、完成したときの感動や通行している人の会話、様子などから、自分の働いた功績を残すことができるのは、シビルエンジニアの特権かもしれません。
画像引用元:テクノプロコンストラクション公式HP
土木作業という文字から想像するイメージと、シビルエンジニアからイメージする仕事内容は大きく異なります。 それは、行動や具体的な仕事内容をイメージするか、思想や考え方、本来の目的をイメージするか、という違いです。 シビルエンジニアは、大規模で公共性の高い、謂わば、やりがいの大きな仕事です。 人々の生活に必須となる事業を支え、文明の発展を下支えする役割を担っています。
土木という言葉から連想するイメージとは大きくかけ離れた実態は、今後の日本を支える重要な仕事です。建築と比較すると 手掛ける構造物の美しさや表現の部分において、公共性の高さ故に「作品性」について語られることは多くないですが、海外のシビルエンジニアリングを見てみると、橋一つとっても芸術性の高い外観や作りがみられます。こうした言葉の表現一つだけでも、シビルエンジニアという仕事の魅力が伝わりやすくなります。
このサイトを通して、現場で働くことだけでなく、視座を高く持ち、なんのための仕事なのか、誰のために行われるのか、その先に何があるのか。 そうした一つ高い視点で現場監督の仕事を見てみると、よりやりがいや働き方を考える機会になるかもしれません。
建設現場においても、ICTは日進月歩で進んでおり、スマートデバイスの導入や「ドローン測量」、「自動制御ショベル」などの実践導入がされています。
土木というと力仕事というイメージが根付いていますが、実は社会的にも最先端の技術を駆使し、まだまだ成長領域の広い職務でもあります。効率化を図り、社会の公共事業に携わることのできるシビルエンジニアの仕事は、今後の発展にも注目されています。
昨今SDGsという言葉をどの企業も掲げています。地球の限られた資源を守り、将来に対して、持続可能な事業に注目が集まっています。
土木の仕事においても、廃材資源の活用を中心とした有効用できる資材の幅を広げたり、インフラの維持なども立派なSDGsの取り組みの一つです。
小さな取り組みでも全体に波及していくことで、地球規模での環境問題や経済活動に寄与できるのがシビルエンジニアリングの魅力。社会貢献という観点から見ても、やりがいの感じられる事業だといえます。