実務経験の少ない新人は現場監督として任せられる仕事が少ないため、掃除をはじめとした雑用を頼まれることが多くなります。新人現場監督が任されやすい鉄板仕事の1つが、休憩時の飲み物を買ってくることです。
慣れないうちは先輩の現場監督や職人さんたちの好みを把握するのが大変だったり、大量のジュースを持ち帰るのに苦労したり、と悩む方も多いかもしれません。
ここでは、先輩や職人さんからの「ジュース買ってきて」にうまく対応するためのコツをご紹介します。
頼まれた本数が多い場合、口頭で言われたことを聞いて覚えるだけでは、頼まれたものを忘れてしまったり間違ったものを買ってしまったり、といったミスにつながりかねません。
先輩や職人さんにもう1度聞き返しに行くのは新人にとって勇気がいりますし、間違ったものを買ってきたら簡単な仕事もこなせない新人だと思われる可能性があります。
新人の現場監督がジュース買いのミッションをこなすためには、自分の記憶に頼らず、メモをとることが大切です。メモをとっていれば忘れる心配がなく、確認しながら購入できるので違ったものを買ってくるというミスも防ぐことができます。また、メモをとる姿勢を見せることで、雑用だとしても頼まれたことをしっかりこなそうとするやる気や真面目さを示せます。
大量の本数をお願いされた場合、買うときのことはもちろん、持って帰るときのことも考えて動かなければいけません。手に持ったりポケットに入れたりするだけでは持って帰れる数に限界があるため、大量のジュース買いをお願いされた際は、現場にある未使用の土のう袋やガラ袋を活用するのがおすすめです。
土のう袋やガラ袋なら耐久性もあるので、大量の缶ジュースやペットボトルでも安心して持ち運べます。
先輩の現場監督や職人さんによっては、買ってくるものに対して「何でもいい」と答えてくる場合があります。これまでにも何度かジュース買いをお願いされたことがあれば過去に買ってきたものを参考にできますが、そうでなければ現場の飲み物として定番の缶コーヒーを選ぶのが無難です。
また、缶コーヒーとひと口に言っても無糖、微糖、カフェオレやカフェラテなど色々な種類があるため、甘さの指定がないときは微糖を選んでおきましょう。微糖ならブラック派・甘党のどちらでも飲めはするので、とりあえず微糖を選んでおけば無難に済ませることができます。
微糖のコーヒーに対して無糖またはカフェオレやカフェラテが良かったと言われたときは、忘れずにメモをしておくと次の買い物時に生かせるので安心です。
新人の現場監督のなかには、現場監督の仕事がしたくて入社したのにジュースの買い物や掃除など雑用ばかり任せられることに不満を感じる人もいるかもしれません。
けれど、ジュース買いは先輩の現場監督や職人さんとコミュニケーションをとる良い機会でもあり、良好な関係を築くためにもしっかりとこなしておきたい仕事の1つです。たとえ雑用だとしても自分の役目を真面目にこなしていくことで現場での信頼獲得につながり、新しい仕事を任せてもらいやすくなります。