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現場監督として活躍する女性

このページでは、建設業界で活躍している女性の現場監督について解説。業界の動きや働きやすさ、女性が現場監督として上で注意すべきポイントなど、必見の情報をまとめています。

現場監督として働く女性が
増えている

女性の現場監督に対する需要が増加中!

建設業界では深刻な人手不足が続いており、意欲的な人材や有能な人材を少しでも集めようと、それぞれの企業も積極的な取り組みを続けています。

一般的に建設業界や工事現場は男性的なイメージを持たれやすく、実際に現場監督や職人、作業員として働いているのも男性が主です。

その一方で、近年は工事現場において女性技術者・技能者の活躍を推進している企業も増えており、日本建設業連合会(日建連)が行ったアンケート調査でも、女性人材の活用を目指している企業が年々増えているという結果が示されています。(※)

女性が働ける環境づくり

女性現場監督や技術者に関する日建連のアンケート調査(2016年)によれば、女性人材の雇用・定着について会社としての取り組みを「何もしていない」という企業は、アンケートに回答した企業のうち約16.6%にとどまり、およそ83.4%の企業が女性人材の雇用について何らかの取り組みを行っていると判明しました。(※)

さらに全体の約26%の企業は「5年以内に(女性技術者・技能者の採用数を)倍増する」という目標を掲げていることからも、積極的な姿勢を確認できます。

個々の会社が実施する取り組みだけでなく、国土交通省に対しても、女性の社会参画に配慮したトイレ設置の原則化や仕様の整備などの申し入れが行われており、官民が一体となって女性現場監督や女性技術者・技能者の労働環境の向上に努めているといえるでしょう。

※参照元:日刊建設工業新聞|日建連会員/女性現場監督・技術者数、14年度比2割増/協力会社も雇用に積極姿勢[2016年6月30日1面]
(https://www.decn.co.jp/?p=71558)

そもそも現場監督は女性にも適した職業なのか?

現場監督は男性も女性も活躍できる職業

工事現場や現場監督に関して男性的なイメージを抱いている人が多い中、女性が現場監督として就職して大丈夫なのか不安を抱く人もいるでしょう。男性と女性では肉体的な力の差があるため、現場作業においては、重い荷物を運んだり、長時間労働に耐えられる体力があったりと言う面で男性が有利な側面も否定できません。

しかし、現場監督/施工管理者として求められる能力は、工事現場のマネジメント力やクライアントとの交渉・調整能力です。優秀な現場監督として適材適所の人材配置を考え、肉体的に優れた人材を上手に活用できれば、現場監督が力持ちである必要はないでしょう。

また、現在は多様な働き方や労働環境の改善が全国的に進められており、個人に過度な負担を強いるような現場はそもそも正常なマネジメントが機能していないといえます。そのため、あくまでも現場監督として必要なスキルを有しており、現場の職人や作業員と信頼関係を構築しながら工事をマネジメントしていける人材であれば、女性や男性といった性別にこだわる必要は無いと言えます。

男性現場監督と女性現場監督の違いを適切に理解することが大切

男女の肉体的な差や生理的な違いを適切に理解することと、性別によって人格や能力を決めつける性差別は全く異なります。そのため女性であるというだけで現場監督として不適格だと考えたり、男性も女性も全く同じ働き方をしなければならないと強要したりすることは、本質的に大きな誤りです。

女性が現場監督として自分の能力を最大限に発揮していこうと思えば、まず男女の違いを理解した上で、女性現場監督ならではの強みを活かすことが重要です。

女性現場監督としての
メリット・デメリット

女性現場監督のメリット

職人や作業員から覚えてもらいやすい

女性の現場監督が増えているといっても、女性の現場監督が少ない地域もまだまだあります。そのため女性というだけで珍しく、他の人から名前や顔を覚えてもらいやすいこともメリットになりうるでしょう。

実力主義の職人ほど本人の能力や意識を重視する場合が多いため、自らアピールせずとも頑張りを見てもらえると考えれば、努力次第では他の男性現場監督よりも評価を得られる可能性があります。

女性の参入が進んでいないために物珍しさから声をかけられる場合もありますが、それを挨拶や会話のきっかけとして、信頼関係の構築に役立てられれば、これもメリットと考えられるでしょう。

女性専用の更衣室や
トイレなどを使える

女性の雇用に取り組んでいる企業や現場であれば、女性専用の施設・設備を整えていることも珍しくありません。他の男性が昔から使っている施設でなく、新設された女性専用の施設を使用できるかもしれません。

産休や育休からも
復帰しやすい

現場監督として魅力的なスキルや資格、経験を有している女性であれば、産休や育休によって一時的に現場を離れていたとしても、復職時に以前と同様の待遇を期待できるでしょう。様々な業界で女性の雇用が進められている社会情勢を踏まえても、積極的に雇用される可能性があります。

或いは復帰をきっかけに転職活動を行いたい場合でも、実力をアピールできればキャリアアップのチャンスも広がりやすくなります。

他の女性のモチベーションアップへつながる

女性現場監督が活躍できる現場だと周りに示すことにより、女性であっても実力や成果が認められるのだと他の女性技術者・技能者にとっての目標になるかもしれません。

それを含めて現場全体の士気が高まることもあり、信頼関係を構築する一助になるでしょう。

女性現場監督の
デメリット

女性に対する偏見もある

これまで男性中心の現場で働いてきた人の中には、女性現場監督に戸惑いを抱いたり、実際に働いてくれるのかと疑問視したりと、偏見を持っている人もいるでしょう。また力仕事の面で不利になる女性に対して、最初からマイナス評価で始める人もいます。

そもそも男性であれ女性であれ、職人から認められるには仕事で実力を発揮し、成果を見せることが重要です。女性に対する偏見は無知や経験の少なさから来ている場合も多く、女性現場監督として誠実に働くことで意識改革を促し、マイナス評価が一気にプラスへ転じることも考えられます。

肉体的な負担も大きい

重たい荷物を持ったり、大量の書類や資料を運んだりする時に、肉体的な負担が大きい点がデメリットとして挙げられます。また夏場の屋外作業など、環境的に辛いこともあるでしょう。

女性だから肉体的に不利でも当然と開き直るのでなく、日頃から体力作りなどに努めることも大切です。