現場監督になるためには、スムーズに作業が進むように、工程を把握し作業に適切な重機を必要台数準備することが重要です。
重機は非常に高額であるため、会社によっては所有せずレンタルをしている場合もあります。レンタル発注が見当違いであれば、費用的にも時間的にも損失が発生するので、重機に対する正しい理解が必要です。
重機とは、現場で使用する人が1人以上乗り込んで作業を行う機械を指します。
重機は基本的にディーゼルエンジンで動きます。キャタピラーが付いている重機も多数あり、足場が悪い現場でも使いやすいのが特徴。主に、土砂などを掘る掘削機械の油圧ショベル、タイヤショベル、フォークリフトなどがあげられます。
建機とは、重機同様建設現場で使用される機械です。
建機は大型のものはディーゼルエンジン、小型のものは電機やガソリンで動くことが多く、使用する際に資格が必要な機械がほとんどです。主に、重機にもある油圧ショベルや土砂などを運ぶホイールローダー、ブルドーザー、ダンプトラックなどがあげられます。
重機と建機は大きな違いがありません。油圧シャベルのように重機、建機のどちらにも含まれる機械もあります。現場によっては建設現場などで使用するものを重機、土砂などを運ぶものを建機と呼ぶこともあります。
重機の作業は環境や扱うものによって、さまざまな危険があります。労務災害が起こらないように適切な配慮が必要です。
重機は大きいので、運転席からは周囲に人がいないことを認識するのが難しいのが実情。重機の部品が死角を作りやすく、運転者の注意だけでは事故の可能性はかなり高くなります。
そのため、重機を使用する範囲がわかりやすくなるようにコーンを設置したり、近くに人がいないか、資材がないかなどの確認は都度行いましょう。ほかにも、現場の状況に応じて必要な対策を考慮する必要があります。
現場監督が重機や建機を操作することはありませんが、労働災害を未然に防ぐために、作業者と協力して仕事を進めていくことが大切です。
安全面に注意を払う大切さや他の方と密に連携する経験が、今後現場監督として働く上で役立ちます。常に現場全体を把握するような意識で仕事に臨みましょう。