このページでは、現場監督の1日についてタイムスケジュールごとに紹介していきます。現場監督は、単に現場をチェックする仕事ではなく、事務作業や工程確認などさまざまな仕事をこなすのが特徴です。
就業開始時間の8時頃には、どの現場でも現場監督と作業員でラジオ体操を行います。
ただし、現場監督は就業開始時間よりも前に出勤するのが一般的なので、7時30分や7時に出勤しておきます。ラジオ体操は、体をほぐしたり目を覚ましたりするためにも大切な作業です。安全対策の一環としてもしっかり行いましょう。
ラジオ体操を行った後は、現場全体で朝礼を実施します。そして朝礼では現場監督と作業員の間で1日の作業内容や進捗状況の確認、立ち入り禁止場所など注意事項も含めて共有するのが基本です。現場の規模によっては、部署・職種別に詳細な打ち合わせを実施するケースもあります。
また、職種別に現場監督を配置している場合は、各職種に分かれた後に新人への指導や確認、より詳細なスケジュールの確認なども行います。朝礼は、業務の進行を円滑に進めるうえで大切な作業です。
朝礼後12時のお昼休憩までは、現場におもむいて危険な箇所がないか、指示通りに作業しているかなど適宜確認および注意します。
また、1人で複数現場を監督する場合は、所長と共に現場間を行き来しながら進捗状況や作業図面の確認、作業員から報告を受けたり連絡伝達だったりといった作業をこなします。
一般的に昼休憩は、12時~13時までの1時間です。昼休憩中は、現場の職人さんとコミュニケーションをとることで、仕事を円滑に進められることもあります。そのため、昼休憩中もなるべくコミュニケーションをとりましょう。
午後は現場チェックを再開したり、作業工程の進捗状況を確認したりしていきます。
また、状況によっては施主と施工状況の情報共有や、施工方法に確認といった打ち合わせもこなします。
ほかには、事務所に戻り事務作業や図面作成、日報や事務所の清掃などを終業時間までに行うのが基本です。
一般的な終業時間は、17時~18時です。
繁忙期や竣工まで時間のある時は、残業なしで帰宅することが多い傾向にあるようです。ただし、竣工間際や事務作業が残ってしまう場合は、残業することもあります。
最後に現場監督が、1日のスケジュールで意識すべきポイントを解説します。
単純に技術面や経験だけでなく、コミュニケーションも大切なポイントです。
現場監督は、1人で仕事している訳ではありません。施主との情報共有や打ち合わせはもちろん、現場の作業員や職人さんと連携を取りながら仕事を進める必要があります。
そのため、昼休憩やちょっとした時間も、職人さんとコミュニケーションをとることで、現場全体の情報共有スピードを高めることが可能です。
作業工程には、遅れが生じることも珍しくありません。
天候不順や材料調達の遅延など、さまざまな事象が積み重なることで1日、2日と遅れることもあります。現場監督は、工程遅れなども考慮しながらスケジュールを組みましょう。
打ち合わせや事務作業など、自分の業務に集中してしまうと現場の安全管理がおろそかになります。
事務作業なども大切ですが、現場や職人さんの安全対策を確認するための巡回も重要な仕事のひとつです。現場監督として仕事を行う方は、毎日現場への巡回や危険な箇所がないか丁寧に確認を行いましょう。