雨の日は現場作業ができないため、作業員は休みになるのが一般的です。
しかし現場監督も同じようにお休みできるわけではなく、雨の日にこそ対応するべき施工管理の仕事があります。
ここでは、雨の日の施工管理業務について紹介します。
現場監督は、建設作業中は現場に出ることがほとんど。デスクワーク(事務作業)ができる時間が少ないため、雨で現場作業が休みとなっているタイミングがチャンスになります。
雨の日に進めておくべき業務内容を、ひとつずつ見ていきましょう。
現在の状況が工程表通り進んでいるのか、どこに遅れが生じ、どこが進んでいるのかを確認し、必要に応じて工程管理表を修正します。
雨が多くなれば作業ができる日も減るため、作業員の追加手配や今後の工程に関連する作業開始時期を見直す必要も出てくるでしょう。
設計図には多くの種類があり、それらの情報をまとめたのが施工図面となります。設計図の種類をいくつか挙げてみましょう。
施工図面に誤りがあれば、工事に大きな影響を及ぼしてしまいます。間違いがないよう念入りに目を通すことはもちろん、現場の状況と整合性が取れているのかも含めて確認し、必要に応じて修正しましょう。
集中する必要のあるチェックや修正などの業務は、時間が確保できる雨の日に行っておきたいですね。
資材の手配が遅くなれば、作業が遅れてしまう原因に。必要なタイミングで必要な資材が揃っているように、進捗管理を行う際には、資材管理や発注を併せて行います。
人材やリース品についても忘れずにチェックし、不足があれば必要に応じて発注しましょう。
施工管理者は原価の管理もしなければなりません。材料費や人件費などの予算に対するこれまでの工事実績を確認します。必要に応じて予算の見直しを行いましょう。
施工管理では、記録書類の整理や作成も大切な業務となりますので、チェック業務同様、まとまった時間のとれる雨の日に行いたいですね。
作成する書類には、以下のようなものが挙げられます。
書類は作成するだけでなく、整理した上で、適切に管理する必要があります。資材やリース品発注時の請求書は実際の納品内容と併せて合わせて確認しなければなりません。
建設現場では、進捗状況確認のために写真を撮る場合も。枚数が多くなりますので、後からまとめて整理するとなると、大変な作業になってしまいます。必要なときに写真が見つからないという状況にならないよう、時間があるときに整理しておくようにしましょう。
施工管理の業務に関係者との打ち合わせがあります。発注者や施工業者などとの打ち合わせも、雨の日であればゆっくり時間を取れます。
図面通り作業が進んでいるかなど、設計者との確認も可能です。
急な雨の日に打ち合わせをセッティングするのは相手の都合もあるので難しくなりますが、天気予報で雨天の予測がついているときは、前もって打ち合わせの段取りをしておくのも良いでしょう。
施工管理者には、現場での作業が止まる雨の日にこそ対応できる仕事があります。雨天はまとまった時間が取れる貴重な日ともいえるでしょう。工事進捗状況の確認だけでなく、予算の確認・見直しや書類作成・整理をするなど、有意義に過ごしたいですね。普段は忙しくてなかなか時間を取れない関係者との打ち合わせを行うチャンスにもなるので、天気予報のチェックを習慣的に行い事前に予定を組めるようにしましょう。