このページでは、女性の現場監督の服装選びについて解説しています。服装は周囲への印象や働き方にも影響する大事な要素です。適切な服装を選ぶためにも、日常から意識しておきましょう。
現場監督は男女関係なく、特に服装に気を遣ったほうがいい立場です。現場監督は現場の責任者であり、社内だけではなく、施主や他社や職人とやりとりをしなければなりませんし、事務作業も多々あります。
みだしなみがだらしないと、現場監督自身も信頼してもらえませんし、許している会社のイメージ悪化にもつながるのです「見た目で判断されたくない」は、社会人になると通用しません。
現場監督にふさわしい服装だと、きちんとしているというイメージになり「安全管理を安心して任せられる」と感じてもらいやすいのです。建設業界全体へのイメージもよくなりますし、作業員も現場監督をお手本として、だらしないかっこうを避けます。結果、現場全体が引き締まり、みんなが気持ちよく働ける環境づくりに貢献できるのです。
女性の現場監督もいますが、2021年時点ではまだ男性が多いです。会社も用意しているのが男性用だけというケースもあります。一番小さいサイズでも、ぶかぶかなら動きづらくなり、下手をすれば、事故につながりかねません。レディースの作業着を用意できるか、会社に相談するのがおすすめです。
夏用の作業着でよくあるのは、薄いため、雨や水で濡れると透けて下着が見える場合もあります。透けない作業着もありますし、インナーを着用して透けてもかまわない準備をしておいたほうがいいでしょう。
ファッション性にこだわりたいという方がいるのも女心として当然です。レディースの作業服もありますが、あくまで仕事なので派手すぎるタイプは避けたほうが無難。機能性も含め、イメージが悪くならない範囲内を意識して選びましょう。
男性と同じく、作業着とヘルメットは必須です。ただ、現場監督は外部の人とひんぱんに打ち合わせをします。基本は作業着の下にスーツを着用していたほうが効率的です。
現場監督就任した直後や、大規模プロジェクトでは、外部の人との打ち合わせも多くなることも想定したかっこうを意識しましょう。
電車やバス通勤では、他の人の目もあるため、作業着よりスーツ姿のほうがイメージを損ないません。自動車での通勤なら作業着でもかまわない場合も多いです。ただ、通勤中、急な打ち合わせが入ることもあるため、下にスーツを着用していたほうが着替える時間を考えなくて済みます。
夏場の熱中症対策も考えておきましょう。作業着の下にスーツを着用する場合、暑いですから熱中症対策は必須です。通気性がいい夏用の作業着もありますし、汗が乾きやすい下着の着用も検討してみてください。
気温が高いときに、空調服は有効です。内部にファンが備わっており、風が循環することで夏場でも涼しい状態を確保できます。バッテリーで動作するため作業前に充電は必要ですが、働きやすい環境づくりを考えると手間には目をつぶりましょう。ただ、ホコリが多い環境では使えないため、事前に現場確認が必要です。
現場監督は日常的に多くの人と関わります。そのため、感染する病気には、普段から気を遣わなければなりません。日常的な対策を徹底すれば感染リスクも低くなります。マスクの着用は必須と考えましょう。
フェイスシールドも選択肢に入りますが、徹底した対策を考えるなら、顔とマスクの間にすき間を作らないようにすることが懸命です。
自身も含め、従業員にマスクの適切な着用の指導もしたほうがいいでしょう。力作業も多く、息苦しさもあるかもしれませんが、感染症対策のため理解してもらうことが大切です。
アゴマスクや鼻が出ていては意味がありません。顔とマスクのサイズが合わず、すき間が空いていないかもチェック項目です。上下や裏表もあり、正しい着用が求められます。息苦しいなら、外せる環境下で外しての休憩を徹底しましょう。
空気感染だと、他の対策も必要ですが、マスクをしていても人との距離を取る意識は大切です。空ける距離は2メートル、室外関係なく徹底したほうがいいでしょう。特に朝礼や点呼、会議など複数人が集まる場所では特別に警戒したほうが無難です。
自身や従業員を含めた健康状態にも、気を配らなければなりません。体温、咳、ふらつく従業員はマスクをしていても問題です。明らかに調子が悪い従業員を見つけたら、休ませた方が無難です。感染症が一気に広がると工事どころではなくなります。
従業員に感染症対策を徹底した服装を指示しても、換気と消毒が適当だと危険です。面倒がらず、こまめに換気と消毒を心がけましょう。多くの人が出入りする会議室や事務所や休憩室は特に注意が必要です。窓やドアを開放していれば、空気がこもらずに循環が起きます。
消毒液の常備、ドアノブや電気のスイッチの定期的な消毒も有効です。トラックやフォークリフトのような車両や重機もこまめに消毒しましょう。
感染症にもよりますが、感染力の強いものほどちょっとしたことで感染します。食べ終えた弁当箱や割り箸、使用済みティッシュもウイルスの感染源になるため徹底した対処が必要です。ゴミ袋に密封して、頻繁に処分したほうがいいでしょう。
ゴミを処分する側にも指導したいところです。手袋とマスクの徹底は当然で、必ず手洗いうがいを心がけてください。感染リスクを少しでも減らすことが、感染症対策につながります。
バンやトラック数人で移動することも、現場ではよくあります。大規模な工場内では、数人で自動車に乗り移動することもあるでしょう。感染症ではリスクが高い行為です。また、集団で距離を空けずに移動するのもリスクがあります。
移動はひとり、少数で動くだけでもリスクが少ないです。作業時も同じで、密閉空間の作業では人数制限の検討も考えてください。とくに感染力が強く、危険性が高い症状ならなおさらです。スケジュールも踏まえて作成した方がいいでしょう。
現場監督は会社の看板を背負っているため、現場に限らず通勤時でも服装には男女関係なく注意が必要です。ダサい、重いという理由でヘルメットをかぶらない、作業着を着用しないのは論外です。作業着も夏の熱中症対策のため、空調服や夏用の素材を使ったものを選びましょう。冬は防寒にも注意したいところです。また、感染症対策も指導する立場ですから、注意点を頭に入れてルールを作り従業員に守ってもらうようにするのも大切な仕事なのです。