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前田建設

清水建設
画像引用元:前田建設公式HP
https://www.maeda.co.jp/

建設業の固定概念にとらわれず新たな挑戦を続ける会社

1919年創業の実績

前田建設は、1919年に福井県で創業したゼネコンです。2019年1月8日には創業100周年を迎え、これまでに実に様々な実績を重ねています。

もともとは山岳土木工事を中心に行っていた会社なのですが、現在は都市土木、建築、海外、脱請負分野へと事業領域を拡大しているのが特徴です。

日本国内だけでなく、海外の実績が多いのも前田建設の大きな特徴だといえるでしょう。例えば、アジア圏の実績が特に多く、香港やベトナム、台湾、インド、タイなどにも海外事業所を構えています。

建設業界の中にはどちらかというと保守的な形で経営を行っているところも多いですが、前田建設は「日本の前田」から「世界のMAEDA」を目指すため、グローバルな活動を行っているのです。

「脱請負」事業に注目

前田建設は、ダム建設や鉄道、トンネル、橋梁などの建設実績が多く、特に土木工事に強い会社でした。ですが近年は脱請負を始め、従来のゼネコンとは異なるスタイルで事業を行っています。

脱請負とはその名の通り、ただ単に施工を請け負うだけでなく、前田建設が主体となり企画や運営まで行う取り組みのこと。建設会社といえば請負で仕事をするものといった常識にとらわれることなく、様々な挑戦を行っています。

現場監督を目指したいと考えた際に、柔軟な発想で新しい取り組みを行っている会社を選びたいと考えている方もいるのではないでしょうか。前田建設なら特徴的な取り組みも多数行っているので、他では感じられないような楽しさややりがいを見つけられるでしょう。

大きな話題にもなったファンタジー営業部

前田建設どのような会社なのかを考えた時に、「前田建設ファンタジー営業部」の存在を知るとイメージが湧きやすくなるはずです。

ファンタジー営業部とは、前田建設がWEB上で後悔しているコンテンツなのですが、ここではアニメや漫画、ゲームなどの空想世界に存在している建造物を実際に受注して現状の技術・材料で作った場合にはどうなるのか、工期や工費を検証しています。

これまでには「マジンガーZ」の地下格納庫編や「銀河鉄道999」高架橋編を実際に建築した場合にはどうなるのか調べた特集が書籍化されており、話題になりました。

2013年には舞台化されただけでなく、2020年には実力派俳優として人気の高杉真宙さん主演で映画化も決定しているのです。このようなユニークな部署を構えているのも前田建設ならではだといえるでしょう。

特徴のまとめ

ご紹介してきたように、前田建設では他社ではないような取り組みを多数行っているのが何よりの特徴です。一般的な建設会社とは異なる形で仕事をしたい、実現したい夢があると考えている方も、前田建設なら新しい取り組みに挑戦できる可能性が高いといえます。

実際に前田建設が行っている特徴的な取り組みにひかれて、就職を志望する学生はとても多くいます。脱請負の取り組みに興味がある方や、海外での活躍も期待できる会社を選びたい方にも向いています。

建設実績

  • 平成27年度菊池市役所庁舎増改築工事
  • BIG FRONTひろしま
  • 住友商事京橋ビル
  • 飯田橋駅西口地区第一種市街地再開発事業
  • 住友商事八重洲ビル
  • 東大阪市消防局・中消防署庁舎
  • 大阪入国管理局庁舎
  • 天王洲セントラルタワー
  • 千歳市立総合病院
  • 南砺中央病院
  • 徳島県立中央病院
  • 九州大学(伊都)総合教育研究棟
  • 東根市立大森小学校
  • 横浜薬科大学
  • 秋田県立屋内プール
  • 北九州メディアドーム
  • 福岡ドーム
  • イケア新三郷
  • 猪名川ごみ処理施設
  • 碑文谷ショッピングセンター
  • あつぎ元気館

会社情報

前田建設

所在:地東京都千代田区富士見二丁目10番2号

電話:03-3265-5551(大代表)

前田建設が現場監督に求める資質とは

前田建設はグローバルに世界で活躍できる人材を求めています。そのためには柔軟な発想で積極的に行動する力が必要。

といっても、新人のうちは簡単な仕事しか任せてもらえないのではないかと感じる方もいるかもしれませんが、前田建設はやる気のある人をきちんと評価してくれる会社なので、頑張り次第で様々なチャンスや挑戦を手にできるでしょう。

大手のゼネコンということもあり倍率は高いので、技術力はもちろんのこと、実力や資格が備わっていると就職・転職に有利です。

前田建設のプロジェクトについて

MK-Tプロジェクト

茨城県取手市の研究施設更新プロジェクトです。2016年の11月から2018年9月にかけて工事が行われました。

純木造での設計施工案件であるネスト棟は、木の優しさや風情を活かした空間づくりを心がけているだけでなく、木の特徴を活用しながら屋根を作るなどの挑戦も行っています。木造建築ということもありできあがったあとは壁などに安易に穴を開けることができないため、設計の段階でダクトや配線孔の位置を十分に検討し、耐力壁の強度に影響を与えないような形で完成させました。

それから、エクスチェンジ棟は省エネ技術を用いて作られた建物です。効率的な設備システムを取り入れることにより省エネルギー化を実現し、年間で発生する一次エネルギー消費量の収支をゼロとする建築物はZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証を受けることができるのですが、このエクスチェンジ棟もZEB実証を視野に入れています。

驚くことにエクスチェンジ棟では様々な技術を取り入れることにより、約77%の一次エネルギー削減になるとの試算が出ているのです。井水を利用した放射空調や、人がいる場所だけ点灯する照明の省エネシステム、南側には自動制御内外ブラインドを設置するなどしてこの数字を実現しました。

他にも刷新できる設えで実験棟を設計するなど、建物を建てる時だけでなく、今後何十年にもわたり快適に使える建物を実現しています。

ガレージは独自技術によって建物の耐震性を高めるなど、安全面に配慮するのはもちろんのこと、できる空間を遮る壁を減らすなどしてスペースの確保も実現しました。

三陽商会ブルークロスビル新築工事

東京都新宿区四谷で事務所の新築工事を行ったプロジェクトです。地上10階建ての建物であり、建設をするにあたり、様々なコンセプトの希望がありました。

例えば外観は三陽ブランドを体現すること、将来本社の建て替えをした際に橋渡しとなるようなファサードの構築であること、設計は容積率を最大限に活かしたものにすること、フロアは使い勝手が良くものにするなど。

もともと前田建設のみに依頼されていた案件ではなく、前田建設以外に3社がプレゼンすることになりました。ですが、結果として満場一致で前田建設に決まったのです。 その大きな理由ともいえるのは、前田建設のプレゼン資料が実に細やかで三陽商会の歴史についてまで深く調べられたものだったということ。

ビルの外観デザインについても独立して考えるのではなく、三陽商会に由来のあるものを取り入れました。外観デザインは発注者が特に重視していたポイントでもあったため、心に響いたものだと考えられます。

これは前田建設が施工段階のBIMである「施工BIM」に力を入れていることも大きいです。前田建設はBMIの施工図を作成しており、これにより施工段階から細部の構築が詳細にわかるようになっています。発注者に確認をする際にもBMIとCGを活用し、よりわかりやすい形で進めました。

それから建築する地域は近隣施設への歩行者や交通量が多いこともあり、安全性の確保に力を入れて進めたとのこと。重機施工時には振動低減のための改善活動を行うなど、近隣への配慮もしっかり行いながら完成した建物です。

碑文谷ショッピングセンター

碑文谷ショッピングセンターの耐震補強工事・リノベーション工事です。東京都目黒区にある建物なのですが、非常に大型の施設であり、周辺には高級住宅地が広がっています。

耐震補強工事・リノベーション工事では、建物の大半を再利用する形で進められました。しかしベースとなっているのは築40年を越える建物だったこともあり、現在とは建築基準も異なることから天井高の低さなどに悩まされたそうです。

様々な規制がありましたが、各所で工夫をすることにより設備や外装の一新、バリアフリー化などに成功しています。

前田建設では建物自体の構造部分の耐震改修と外装・施設インフラの改修だけなく、各テナントの店舗工事まで請け負いました。もともと依頼内容に各テナントの工事は含まれていなかったのですが、他に短工期で請け負える業者がいなかったために改めて発注されたとのこと。前田建設がいかに短工期なのかが分かるエピソードです。

リノベーションにあたり、「50年間は使い続けられる商業施設」との要望をされました。そのため、耐震工事や古くなっていた消防・空調設備の更新、必要なシステムの入れ替え、屋上の防水改修なども含めたフル・リノベーションです。

工期的には非常に難しいプロジェクトだったのですが、前田建設では経験に基づいて臨機応変な判断をすることができました。かなり大掛かりなリノベーション工事でしたが、全体的なイメージも一新し、美しい仕上がりとなっています。

1日のスケジュール

前田建設の社員のスケジュールは、公式サイトに記載がありませんでした。

前田建設で現場監督(施工管理)をしている人の声

熱心にサポートしてもらえました

大きなプロジェクトの現場事務を任されたのですが自分に務まるかと心配でした。ですがとても丁寧に教えてもらえたので安心して進められています。若手でもチャンスがあり、現場でしっかり育てるやり方は良いですね。

現場のノウハウが学べる

小規模の工事をいろいろ担当し、今は大規模開発事業の担当をしています。仕事を行っていく中で臨機応変に対応できることも増えました。都度図面や工程の見直しなども行っているので、これからも多くの経験と知識を積んでいけそうです。

挑戦できる会社

入社後、2ヶ月程度の研修を受けてから大きな難しい現場の担当になりました。きちんと予定通りに作業を進めるための指示や計画を出すのですが、失敗を恐れることなくチャレンジするように言われているので、やりがいがあります。

風通しの良い会社

とてもまじめな社員が多く、働きやすいと感じています。現場監督の仕事についてもこだわる社風だと感じており、発注者からの希望をすべて実現するためにひたむきに仕事に向き合うことができるのは良いですね。

福利厚生が充実している

家族手当や住宅手当など手当類が充実しているため、しっかりしている会社と感じました。きっちりとした研修が用意されているので、若手社員を成長させようという思いが伝わってきます。十分な実力をつけてから働けるのはいいですね。

前田建設まとめ

前田建設は、他とは一味違うゼネコンで働きたいと考えている方にとても魅力的な会社です。実際に働いている方からも高く評価されているので、働きやすい環境が整えられているともいえるでしょう。

新人のうちから積極的に挑戦しやすい職場であるのも大きな魅力です。新たな取り組みもいろいろ行っているので、就職・転職を検討している方はぜひ情報を確認してみてはどうでしょうか。

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取材協力会社

株式会社テクノプロ・コンストラクション

株式会社テクノプロ・コンストラクション 株式会社テクノプロ・コンストラクション

スーパーゼネコンをはじめとした、建設業界大手を中心に、質の高い技術を提供できる人材を派遣している、テクノプロ・コンストラクション。

2000名近い技術者のうち、未経験者からベテランまで幅広いメンバーが在籍しています。誰もが知っている有名なビルや施設など、数多くの優秀な建設技術者たちが活躍中です。 施工管理や建築について学べる1ヵ月の研修や、先輩担当者のフォロー・サポート体制が充実しているため、未経験で不安なかたもすぐに現場監督になれる環境が整っています。

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