建築現場だけでなく他社との交渉でも専門用語は多く使われるもの。ここでは代表的なものを紹介しています。
建物を作るときや修繕する際に足をかけるために組み立てるものです。高所や傾斜のある環境での作業をスムーズに行うために必要で、転落防止の目的で手すりを付けることが厚生労働省より推奨されています。
構造用部材や設備機器をつなぎ合わせるネジです。アンカーボルトには多くの種類があり、基礎などを固定することで耐震性を高めることができます。
液状化現象とは地下水によって地盤が安定しなくなる状態を指します。
液状化しやすい土地は、土や砂などの隙間に水分が多い地盤です。主に地震の影響によって今まで結びつきあっていた土砂の合間にあった水分が浮かび上がり、土壌が水面のように安定しなくなります。地盤がゆるむため建物の傾斜や倒壊、地中構造物が浮き上がることで交通障害が起こる事も。また、上下水道管の切断面から土砂が入り込むことで、液状化していないエリアでも被害を被る可能性はあります。
施工計画書で必要な5項目のアルファベットを取ったものです。
施工した建築物のQuality(品質)・施工時にかかる費用などのCost(原価)・工事にかかった時間のDelivery(工期)・建築物と作業者の安全性のSafety(安全)、自治体の環境基準に配慮するEnvironment(環境)の略です。
現場代理人とは、現場で指揮を執る現場監督を指します。現場代理人は請負会業者の社員であり、1級または2級施工管理技士の資格を持ったもののみ行うことができます。
普通の現場監督と同じような業務内容ですが、現場監督の総括のようなポジションであるため、現場監督よりも上司である見方をすることも多く、工場現場の取り締まりや請負代金の受領や請求といった現場監督が行わない業務もする必要があります。
工事完成保証人とは請負業者が建物の完成させられない場合に、引き継いで作業を行う業者を言います。公共事業などの業務を受理するためには、工事完成保証人の存在が必要です。
大きな事業となると費用も高額になるため、会社の財政が破綻することも。そういった際に工事完成保証人が引き継ぎ、建設業保証株式会社が新しい履行保証制度を使用することで金銭的な補償を行います。
3Kとは「きつい・汚い・危険」をあらわした略です。最近は作業者の安全性について徹底しているため、新3Kとして「カッコイイ・稼げる・結構モテる」が主流となっています。
2014年に制定された、水を大切に使用することを目指すための法律です。建築物の中に水循環システムを使用するものを施工する際に注意が必要な法律で、今では雨水をトイレで使用するなどの再利用も行われています。
柱と柱の間に斜めに入れる機材を指します。耐震性を向上させるために使用されます。
施工管理は無資格でもすることができますが、場監督や専任技術者として届ける場合は1級もしくは2級の施工管理技士の国家資格が必要です。
また、特定建設業などの特別な業務を行うことができるのは1級施工管理技士のみとなっています。
自治体ごとに土木や建築などの様々な分野で細かく基準が決まっており、受注業者と下請け業者はこの基準を遵守して業務を行います。 シンプルに管理基準と呼ばれていることが多いです。
施工中に使用する基本情報の他に使用機器や資材などをまとめたもので企業独自の取り組みをクライアントに提示する際に活用されます。 一部の自治体では受理さればなければ、業務に取り掛かることができない地域もあります。
鉄骨の橋でよく見かける木材、鉄骨を三角に組み合わせて接合したもので、この構造を合わせたものをトラス式構造と言います。
施工にかかる費用をまとめたものです。
タイルやレンガのつなぎ目を指します。雨などの侵入を避けるために合成樹脂などを詰めることがあります。
工事の発注者から直接請け負った業者です。
物体の大きさなどを記した図を指します。
施工管理では多くの図や表を使用します。
その中で使用する頻度が高いものには、次のようなものがあります。
施工管理技士になるためにはさまざまな専門用語を理解する必要があります。どういったものなのかわからず進めてしまうと事故や労働災害につながる可能性があるため、わからないときは先輩などに相談したり、調べたりして、ひとつずつ確実に覚えていきましょう。