現場監督のタマシイ|現場監督になるには?未経験で現場監督になるための情報ガイド » 現場監督の仕事内容 » 建築設備とは

建築設備とは

建築物に設置されている各設備を建築設備といい、空気や水、電気、ガスなどを選択して使用可能にするための機械を指します。建築物において建築設備が正常に機能に働くことは非常に重要な要素であり、「建築設備が機能しない建築物は建築物とはいえない」とされているほどです。

建築設備は人に例えると心臓や脳といった重要な諸器官に当てはまり、これらが健全に機能していないと人は死んでしまいます。空気調和・換気設備、給排水・衛生設備、電気設備、昇降機設備の4つに分類される建築設備。建築工事費総額の半分近くを設備工事費に費やすビルが少なくないのも納得できるでしょう。

主な建築設備

電気設備

工事現場でも花形といわれるほど重要な電気設備。電気設備は主に分電盤、空配管、メガチェック、デジタルサイネージといった設備があります。分電盤は電気を見張るための設備であり、様々な配線に電気を供給したいり、漏電したときはすぐに電気を止めたり、電気を使いす着た時に電気を遮断したりする役割を担っています。空配管は天井裏や壁の中に通されている管であり、メガチェックは絶縁抵抗を計測するための機械です。なお、デジタルサイネージは公共交通機関や商業施設で導入されている設備であり、食事をする時間帯やメニューに合わせて表示内容を簡単に変えるための装置です。

空調設備

ファンコイルユニットやダクト、ダンパ、冷媒配管などが空調設備に該当します。ファンコイルユニットとは比較的小さな空気調和機であり、室外から取り入れた空気に含まれているホコリをエアフィルタで取り除いたあと、湿度や温度を適切な状態にし部屋へ送風することが可能です。また、ダクトは期待を運ぶための管で、ダンパはダクトの中間に空気が逆流するのを防ぐために取り付けられた装置です。冷媒配管は熱エネルギーを循環しながら温度を調節する働きがあります。

給排水設備

代表的な給排水設備はヒートポンプとユニットバスから成ります。熱を有効利用する目的で開発されたヒートポンプは廃棄や排水の熱を回収し、エアコンやエコキュートを使用するときに使います。エネルギーを無駄なく使うことができるため、冷蔵庫や洗濯機など、普通に生活しているだけでエコに暮らせる魅力的なシステムです。

ユニットバスは戸建て住宅やマンションなど、建物の形態を問わず様々な建築物で取り入れられている浴室です。天井や床、壁、浴室などをあらかじめ工場で作っておき、現場に搬入してから組み立てるシステムになっています。