現場監督のタマシイ|現場監督になるには?未経験で現場監督になるための情報ガイド » 未経験の人が現場監督になるためのステップと必要な能力 » ステップ0:現場監督の気になる業界事情をチェック » 現場監督になるために学歴は重要?

現場監督になるために学歴は重要?

「現場監督になるのに、学歴は重要?」「中卒や高卒でも現場監督になれるのか知りたい」と考えている方もいるでしょう。

現場監督を目指している方や建設業界に興味のある方へ向けて、現場監督の学歴事情について詳しく紹介していきます。

現場監督は人手不足

結論から述べると、現場監督になるために学歴はそこまで重視されていません。建設業界全体が慢性的な人手不足に悩んでおり、求人倍率が高い状況が続いているためです。高齢化が進んでいる業界でもあり、未経験者であっても積極的に採用されているのが現状です。

しかし場合によって、現場監督になる以前に正社員採用の要件として学歴が問われるケースはあります。また学歴によって現場監督のなりやすさは異なるため注意が必要です。

とはいえ慢性的な人手不足や高齢化により求人倍率が高く、未経験者の需要も高い建築業界。総合的に考えて、学歴はさほど重要視されていないといえるでしょう。

ゼネコンの場合は学歴を見られることも

ゼネコンの場合、学歴は見られることがあるのか気になるものです。ここでは、ゼネコンの事情について紹介していきます。

大手ゼネコンの場合

大手ゼネコンへ就職を希望する場合、大学の建設学科の卒業が必須です。しかし建設業界では人手不足にあえいでいる企業が多いことから、有名または偏差値の高い大学を卒業していなくても就職できる可能性があります。

もちろん大学を卒業していなくても、実務経験を積むことによって現場監督になれます。しかし新卒で現場監督を募集しているケースもあるため、大学の建設学科を卒業すると最短ルートで現場監督になれるのが魅力です。

さらに大学の建設学科を卒業していると、卒業後3年以上で1級施工管理技士の受験資格を得られますので、スキルアップもしやすくなります。

スーパーゼネコンの場合

スーパーゼネコンでは働き方改革が進んでおり待遇もよいことから、優秀な人材が集まりやすい傾向にあります。そのため、選考基準として卒業大学がある程度求められるケースが多いのが特徴です。

しかし上記で述べた通り、建設業界は人手が足りないのが現状。スーパーゼネコンと呼ばれる5社以外であれば、そこまで高い学歴を求められることは少ないでしょう。

参照元:転職サイト比較Plus

主任技術者になるためには学歴が必要

学歴と実務経験がクリアできると、主任技術者の業務に従事できます。主任技術者として現場監督になる要件は以下の通りです。

  • 建設系の学科の高卒者:卒業後5年以上の実務経験が必要
  • 建設系の専門学校高卒者:卒業後5年以上の実務経験が必要
  • 建設系の高等専門学校卒者:卒業後3年以上の実務経験が必要
  • 建設系の専門学校(専門士もしくは高度専門士)卒者:卒業後3年以上の実務経験が必要
  • 建設系の短大卒者:卒業後3年以上の実務経験が必要
  • 指定学科の大卒者:卒業後3年以上の実務経験が必要
  • 上記以外の学歴の場合:卒業後10年以上の実務経験が必要

土木工学・建築学・電気工学・都市工学などの建設系学科を卒業している方は、指定された実務経験を終えると現場監督(主任技術者)として業務に従事できます。

普通科の高卒者・建設系の学科卒ではない大卒者・中卒の方は卒業後10年以上実務経験を積む必要があります。なお在学中にアルバイトとして建設現場で働いた経験があった場合でも、実務経験にカウントはできないため注意が必要です。

現場監督の学歴事情は?

建設業界は常に人手不足であるため、中卒者であっても採用される可能性が高くなっています。高卒または中卒からステップアップしている方も多く、現場作業員から現場監督になり、外注で管理会社に就職しているケースもあります。

年齢の高い層だと、高卒や中卒で活躍している方も多く見られるのが特徴です。

まとめ

大手への就職などを考えると、ある程度の学歴はあると便利ですが必ずしも必要ではありません。「建設会社で人材派遣として働く」という選択肢もあります。未経験から現場監督を目指したい方は、充実した研修体制・サポート体制が整っている派遣会社を選ぶとよいでしょう。