現場監督のタマシイ|現場監督になるには?未経験で現場監督になるための情報ガイド » 未経験の人が現場監督になるためのステップと必要な能力 » ステップ0:現場監督の気になる業界事情をチェック » 現場監督の評価基準は?

現場監督の評価基準は?

現場監督や施工管理の役職に就いている人にとって、キャリア・給与に関わる評価は気になるポイントのひとつでしょう。会社からの評価基準を把握しておくこと、また昇給・昇格にどの程度関わるのかを知ることで、現場の仕事の進め方やモチベーションに繋がやすくなります。

こちらでは、昇給や昇格につながる現場監督の評価基準についてまとめました。

2種類の評価基準「ブルーカラー」「ホワイトカラー」

まず会社からの評価の前提として、現場管理を行う責任者は、現場管理メインの「現場監督」とデスクワーク業務が多い「施工管理」とで分けられる場合があります(ただし現場の規模によって、ひとりが両方の業務を担っているケースもある)。

「ブルーカラー」と「ホワイトカラー」の働き方は、会社からの評価基準が若干異なります。それぞれの評価基準を見ていきましょう。

ブルーカラー:現場監督の評価基準

現場に常駐する現場監督は、いかに工程通りに工事を遂行するかが評価のポイントとなります。納期が遅れるとそれだけコストが多く発生するため、売上に影響するだけでなく、長時間労働からトラブルに発展する可能性も考えられます。

また労働災害を起こさずに、工事を完了できるかも評価基準の対象となります。工事現場は危険が伴う作業が多いものですが、そのような環境下で無理な長時間労働などさせず、各部署に安全教育を徹底させることは現場監督に重要な役割です。他にも、周囲の住民からのトラブル対応なども評価されます。

ホワイトカラー:施工管理の評価基準

ホワイトカラーである施工管理の評価には、資格の有無が反映されます。工事種目ごとに資格があり、国家資格である1級施工管理技士を得ていれば、監理技術者として大規模工事の現場管理を担えることから、企業としても大変重宝するからです。

また現場経験の年数や、手掛けた現場数・規模も評価の対象となります。施工管理者は、工事を速やかに進行・完成させるために総括的な業務をまとめあげなくてはなりません。その仕事量から、円滑な仕事を進めるには経験が大きく影響します。また企業としても、売上目標を達成できる人材の評価は高くなります。

昇給・昇格のペース

一般的な企業であれば、定期昇給は1年に1回のペースであります。会社の規定によっては、半年に1度という企業もあるようです。

昇格については企業によって異なりますが、施工管理技士をはじめとする業務に関わる資格の取得と、現場経験の評価を合わせて昇格が行われることが多いようです。昇給や昇進については、会社規定に表記されていることが多いため、転職前に確認できるでしょう。

昇給・昇格につながる働き方

適切な施工計画

工事着手前に作成する「施工計画」は、工事を安全に効率よく進めるための重要な書類です。工事の概要・計画工程表・現場組織票・使用する機械や主要資材の納入計画書・安全管理などの契約内容に沿って作成します。

この施工計画はその後の管理や予算、安全管理に大きく影響を及ぼすため、適切に作成する必要があります。

安全管理の徹底

労働災害が起こってしまうと、企業の信用を落とすだけでなく、工事に関わる作業員や関係会社の社員にも影響を与えてしまいます。

労働災害が発生した場合、労働監督署への報告書や関係会社との連携、立ち入り調査、労働災害対策の安全講習にも時間を費やすでしょう。そのため安全管理を徹底して事故・災害のリスクを減らす対策は、施工管理者の評価につながるのです。

高い品質管理

品質の高い建物を完成させることは、そのまま会社の信用度と評価につながります。建設業界は技術的な要素が次回の案件につながっていくため、高い品質の実績を積み上げていくことが大事です。

実績をあげて受注機会を増やせば、社内評価につながり昇給や昇格を向上する手段となります。

まとめ

現場管理や施工管理の仕事において、会社から評価を高めて昇給や昇格につなげていくには、現場を管理する責任者として「適切な計画の立案」「安全管理」「高い品質の実績」を向上させていくことが大切です。会社によって評価基準は若干異なりますが、「管理の徹底」は共通している事柄と言えます。会社にどのように評価しているのか気になる人は、会社が定める評価基準をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。