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地場コンとゼネコンの違いとは?

そもそも地場コンとは?

地場コンとは地場ゼネコンの略で、特定エリアに特化した地域密着型のゼネコンを指します。特定エリアにおける建築から土木までの建設工事の施工管理を手がけており、主に請け負う工事は次の通りです。

■建築工事の場合

  • 戸建住宅・アパートなどの新築または増改築工事
  • 小規模なマンションやオフィスビルなどの新築または増改築工事

■土木工事の場合

  • 県道や市道の建設工事・舗装工事・植栽工事
  • 上下水道の配管工事や改修工事
  • 砂防ダムの建設工事

雪の多い地方の地場コンでは除雪工事を行なうこともあり、利益率の低い仕事も請け負うことで地域貢献につなげています。

地場コンの特徴

地元の公共工事や民間工事に強い

公共工事によっては、地元に本社や支店または営業所を有していることを入札の参加要件にしているものも多く、そういった地元業者縛りの公共工事においては地場コンが有利になります。

また、本社のあるエリアを基盤としている地場コンのなかには地元のイベントなどに積極的に参加し、地域住民と交流を図っているところもあり。地域に根差した取り組みにより地元からの信頼を獲得することで、地元での大きな民間工事が集まりやすいという強みを持っています。

地元出身の社員が多い

地場コンでは地域との結びつきの強固に力を入れているため、地元出身の社員を積極的に採用している傾向にあります。地元出身の社員の伝手で仕事の受注につながるケースも多く、特定のエリアに特化した地域密着型の地場コンだからこその営業ができるのも特徴です。

地場コンとゼネコンの違い

地場コンとゼネコンの大きな違いは、営業戦略にエリアの拡大を掲げているかどうかにあります。地場コンの場合は特定のエリアに根差した営業活動を行なっており、受注する仕事も地元の建設工事が中心です。

一般的なゼネコンの場合は全国に支店や営業所を設け、エリアを広げていく営業戦略を採用しています。営業エリアを拡大する理由としては、全国の公共工事の入札や民間工事を受注できる機会が増え、規模の大きな建設工事の獲得にもつながりやすいためです。

ただし、地方に本社をおいて全国に支店や営業所を展開しているゼネコンであっても、本社のあるエリアでは地場コンと呼ばれているケースもあります。

地場コンに向いている人

地場コンは地元の公共工事や民間工事に関わることが多いため、地域の発展に貢献できるのが特徴です。

地元に根差した営業活動を行なうので、1つの地域で長く働きたい人や地元の街づくりに関わりたい人は地場コンへの就職や転職がおすすめ。また、社員を大切にしている建設会社も多く、新人研修や既存社員のスキルアップに力を入れている会社なら現場監督として成長できる機会も充実しています。